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「違和感を大切に」「孤独を恐れない」上田のゲストハウス犀の角に学ぶキャリアの作り方

マキブチユウヤ

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長野県出身の大学2年生、今回のライター、巻渕です。1年後には就活も始まるということもあり、最近、これからどう進路を選んでいくかについて悩んでいます。

 

そんな中、上田駅から徒歩10分、海野商店街の一角を盛り上げる独創的なゲストハウス「犀の角」に取材をさせていただく機会がありました。

 

この記事では、「自分らしいキャリアの作り方」について、犀の角代表の荒井さんに取材した内容を、自分なりに考えたこともまじえながらまとめていきます。

 

荒井さんのメッセージが、これからの進路に悩んでいる方にとって少しでも前に進むエネルギーになれば、うれしく思います。

「犀の角」代表の荒井さん。

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巻渕:今日はよろしくお願いします。

 

荒井さん:こちらこそよろしくお願いします。

 

巻渕:まず、荒井さん自身について詳しく聞いていきたいと思います。自分は現在大学生なのですが、荒井さんの学生時代はどんな感じだったのでしょうか。

 

荒井さん:学生時代ね…。広い意味で「学生時代」を捉えると、僕は中学生まではここ、上田で過ごしました。少年時代から創作活動が好きな少年でしたね。高校は京都の高校に進学して、大学進学もそのまま京都でした。

実は、大学ではジャーナリズムを学ぼうと思ったんだけど、当時、ジャーナリズムの中で「真実」を歪められている現実に直面してね。

 

そんな時、大学で知り合いから演劇部に見学に来ないかと誘われて。演劇だったら伝えたい「真実」を創作物として表現できると思って。それが表現活動にのめり込むキッカケでした。

 

巻渕:なるほど。犀の角はゲストハウスの他に「劇場」という側面もあるわけですが、演劇の要素は大学時代に培われ始めたんですね。最初にジャーナリズムの世界を志していたのは、少し驚きました。

 

一階の舞台。ここで演劇などが行われる。

 

荒井さん:大学生時代、ジャーナリズムを考えるうえで強く感じていたのが「違和感」だったんだよね。「真実を歪められているのではないか」という違和感。この違和感が自分を動かす大きなエネルギーになりました。

 

かつての自分のような学生には、キャリアを作る上で、とにかく「違和感」を大切にしてほしいと思います。

 

「違和感」を大切に

 

荒井さん:「違和感」を持つとき、急に周囲が信用できなくなったりもします。でも、そういう時こそ、自分の感性を信じてみてほしい

自分の感性を信じぬいて、自分のやりたいことをやりぬきながら道を切り開いていっていくべきだと、僕は思います。

 

武器は走りながら拾え」という感覚で、自分のやりたいことをやっていればスキルや結果は自然についてくるものだと思います。ためらうことはないんです。

とにかく、「違う」と思ったら動いてみることが肝要ですね。

 

巻渕:なるほど。自分自身の違和感を大事にして、実際に行動に移す…。簡単そうに見えても、けっこう難しいことのような気がします。

違和感を原動力に動き始めた荒井さんが、そのあとどんな進路を歩んだのか、とても気になります。よろしければ聞かせてください。

 

荒井さん:大学卒業後…僕は京都で演劇をしながらフリーターとして生活していたんだけれど、その中で表現活動の難しさに直面しました。

悩みに悩みぬいた結果、「このままではダメだ」という思いで、自分を見つめなおすために地元に一旦戻ることを決めました。

 

落ち着いた雰囲気でインタビューに答える荒井さん

 

帰郷してしばらくしたあと、静岡県で芸術活動が盛んに行われていることを耳にして、今度は静岡県に移住し、静岡県舞台芸術センター(SPAC)に勤めはじめました。

SPACで十余年ほど、本格的な芸術舞台製作や、作品制作への姿勢をとことん学びました。

一度、故郷で自分を見直したあと、静岡の地でやっと、自分が手にしたいスキルを身につけることができたんです。

長い道のりでしたが、そこに後悔はありませんでした。

 

巻渕:「武器は走りながら拾え」の感覚で、スキルを身につけながら進路を切り開いてきたんですね。

荒井さんが、手にしたかったスキルを身につけたあとの話も、ぜひ聞かせていただきたいです。

 

荒井さん:静岡の、レベルの高い環境で表現を学んでいたわけですが、ここでもまた「違和感」が生まれました。公共劇場の中では出来なかった「一生活者」としての表現がしたいと思いが強まり、民間での芸術活動を求めて、再び上田に帰郷することを決めました。

 

その頃、海野商店街の空き家を何かに活用できないかというワークショップが開かれていて、ふらっと、それに参加したんです。一回目に上田へUターンしてきたときに「上田には芸術文化的な場所が少ない」と強く感じていたのもあって、温めていた「ゲストハウス×劇場」というアイデアを空き家のオーナーに提出したんですね。そこから「犀の角」がたちあがっていきました。

 

巻渕:ここで、「犀の角」に繋がるわけですね!荒井さんが犀の角に辿り着くまでのストーリーを振り返ると、一つの作品を見ているようにすら感じます。

話を聞きながら感じていたのですが、もし自分が荒井さんのようにキャリアを作るとしたら、きっと将来に不安を感じてしまうと思います。自分が信じた道を進むとき、荒井さんに不安や恐れはなかったのですか?

 

荒井さん:…その答えは、ゲストハウス「犀の角」の名前の由来に込められていると思います。この「犀の角」なんですが、ブッダの言葉「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉から来ています。私は、自分自身の進路を作る上で、何よりも、孤独になることを恐れてはいけないと思います。

孤独を恐れない

 

荒井さん「孤独を恐れない」。共感を大切にするこの時代、なかなか出来ることではないと感じてしまうかもしれません。しかし、自身を見つめ「個」を大切にする時代がやってきていることも事実です。迷っている時こそ周囲に流されず、自分自身の声に耳を傾けて、自分という1つの作品をもっと大切にして欲しいと思います。こうした理念は、自身の表現活動でも、「犀の角」を運営する上でも大事にしています。

 

取材当日行われていた演奏イベント

 

そんなに孤独に対して敏感にならなくてもよいのかなと思います。結局、自分の軸をしっかり持っている人は、すぐに同志と巡り合いますから。ここ、犀の角もそんなコミュニティスペースとしての一面を持っています。孤独を恐れすぎて、自分を失ってしまうことこそ、本当に怖いことなのではないかと思います。

 

巻渕:なるほど。確かに、孤独を恐れすぎて、周りに合わせて、自分の本当にやりたいことが出来なかったりしているかもしれません。自分自身を「作品」として捉えてみる。今まであまり考えてこなかった発想でした。

違和感を大切に、孤独を恐れない、この2つのキーフレーズが強く印象に残りました。今日はありがとうございました。

 

荒井さん:こちらも話していて楽しかったです。ありがとうございました。

 

 

劇場を活用して独創的なイベントを運営している犀の角。それを支える荒井さんの違和感を大事にする姿勢、孤独を恐れない魂に圧倒されるばかりのインタビューとなりました。

 

荒井さんへのインタビューを通して、違和感を大切に孤独を恐れず、自分がやりたいことを小さいことからでも始めてみようと思います。

 

この取材を通して、沢山の学びを得ることが出来ました。犀の角の荒井さんはじめ、関わってくれた多くの方々に感謝申し上げます。

 

「犀の角」に興味を持った方は是非、上田市海野商店街に足を運んでみてはいかがでしょうか。都合が合えば、荒井さんとお話しすることも可能です。「犀の角」詳細情報はこちら↓

 

【犀の角 詳細情報】

住所
〒386-0012長野県上田市中央2-11-20
TEL
0268-71-5221
FAX
0268-71-5226
交通アクセス
上田駅より徒歩にて約分。
電車
北陸新幹線・しなの鉄道・別所線
「上田駅」より徒歩10分


上信越自動車道・上田菅平ICより約10分
長野自動車道・松本ICより約70分
長野自動車道・岡谷ICより約80分
駐車場
※ 駐車場について
ご宿泊のお客様は、犀の角裏にある専用駐車場をご利用ください。
イベントにご来場のお客様は、駐車可能台数に限りがあるため「海野町パーク」など、近隣の駐車場をご利用ください。
有り 無料  先着順 10台
チェックイン
16:00 最終チェックイン21:30
チェックアウト
10:00
総部屋数
5室
館内設備
バー
禁煙ルーム
コインランドリー(有料)
レンタルタオル100円、歯ブラシ50円
共用リビング・キッチンあり
館内カフェバー営業あり木曜〜日曜18:00〜23:30、その他イベント開催あり

 

【この記事を書いたのは】

マキブチユウヤ

マキブチユウヤ

ライター
巻渕優也。岡谷市出身。好きなおやきの具材は、野沢菜。諏訪清陵時代に学友会長をした経験と、やまびこスケート場のリンクで右手首を骨折した経験を持つ。信州帰省フェス2017実行委員長。平成9年生まれ。
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